全てを塗り替える、次世代の太鼓音源
2008年に世界初の和太鼓専用音源として世界中のクリエイターから高い評価を得たJapanese Taiko Percussion。そのリリースから16年の年月を経た今、完全新作として生まれ変わりました。
TAIKO THUNDER: The Ultimate Collectionは16種類の様々な太鼓類に加え、チャッパや鉦鼓(かね)、神楽鈴、かけ声など太鼓アンサンブルに欠かせない要素を、それぞれ専用音源として合計20楽器タイトル分収録しました。
日本の伝統かつ固有の太鼓サウンドを追求すべく、最高なコンディションの楽器と日本屈指の太鼓奏者が音楽ホールに一挙に集結、1週間にわたるレコーディング・セッションを敢行しました。
高解像度ヴェロシティ、右手と左手の打ち分けはもちろん、皮面に対する打点位置変化など1打1打丁寧にキャプチャーし、収録サンプルはなんと総容量207 GB。加えて新開発の楽器モデリング設計導入によって生々しく圧巻の演奏制御が可能。チューニング、皮面特性、胴の大きさ、バチの特性、その他コンディションを右手と左手で完全に独立した調整までも実現しました。
さらに8系統のマイクロフォンミキサー、1,400種の専用MIDI Groove & Player、外部パッドコントローラーへの親和性など、現代の音楽制作に求められる柔軟性を兼ね備えた究極かつ次世代の太鼓音源として完成しました。
片面太鼓
- 附締太鼓1尺1寸
- 附締太鼓1尺2寸
- 附締太鼓1尺2寸2分
- 附締太鼓1尺3寸
- 長胴太鼓1尺2寸
- 長胴太鼓1尺6寸
- 長胴太鼓2尺7寸
- 平胴太鼓2尺
- 大平太鼓3尺3寸
- 大太鼓3尺4寸
- 大太鼓4尺
- 英哲型桶胴1尺8寸
- 桶胴太鼓2尺8寸
両面太鼓
- かつぎ桶胴1尺4寸
- かつぎ桶胴1尺7寸
- 締獅子太鼓
金物パーカッション
- チャッパ(手拍子)
- 鉦鼓(かね)
- 神楽鈴
声物効果音
- かけ声
あらゆるシチュエーション、楽器バリエーションに対応
Virtuoso Japanese Seriesで培ってきた独自のサウンドモデリング技術をさらに進化させて搭載。自然なチューニングを行えるのはもちろん、打面、皮の張り具合、バチの太さ、胴の大きさなどあらゆる楽器の状態を右手左手独立して調整できるため、もはや日本の太鼓サウンドを全て網羅できると言って良いでしょう。現代的な太鼓アンサンブルから厳かな神楽まで自由な世界観を旅することが可能です。
太鼓の持つ要素を余すことなくキャプチャーするため、サンプルはすべて24bit/96kHzで収録。7種類のマイクポジションと、それらをバランス良くミックスしたStereo Mixの計8本のマルチマイク・チャンネルを用意。自在にミックスして多彩なサウンドメイクが可能です。
楽器のステージ配置をX-Y Padで簡単にコントロール。7本のマイクチャンネルを自動追従させ立体的なステージ音像を設定可能です。
ドラムパッドにも対応した、演奏モード
TAIKO THUNDERには、キースイッチ操作によって片手で太鼓演奏を表現できる「Standard」。すべてのアーティキュレーションが鍵盤に配置され、打ち込みに便利なだけでなく太鼓を演奏しているかのように使用可能な「Advanced」。そしてMIDIドラムパッドに特化した「Pad」の3つの演奏モードを搭載しています。
Padモードでは、汎用MIDIパッドや電子ドラムにも対応可能なほかRoland社の電子和太鼓、TAIKO-1にも最適化。楽曲制作からライブパフォーマンスまで幅広くお使いいただけます。
伝統の音を、ありのままに
前代未聞の特別なレコーディングセッション
日本の伝統の音を、正しく世界に伝える。そんなVertuoso Japanese SeriesのコンセプトはTAIKO THUNDER: The Ultimate Collectionでも変わりません。
サンプリング音源で最も重要なサンプルの収録は、特に細心の注意を払って行われています。
石川県で400年以上の歴史を誇る一般財団法人 浅野太鼓文研究所の全面協力のもと、最良のコンディションの太鼓を石川県内のホールにセッティング。太鼓を知り尽くした一流の演奏家、一流のレコーディング・エンジニアの手によって、1打ずつ丁寧に収録を行いました。
太鼓が放つ大きな音像と複雑な響きを残さずキャプチャーするため、複数のクローズドマイク、オーバーヘッド、ステージ前面、ステージ背後、ホールアンビエンスを最終的に7系統のマイクフェーダーにまとめて収録。空気感を余すことなく再現するとともに、求めるサウンドに応じて空気感を自由に変更できる柔軟性を実現しました。
- 太鼓演奏:金子竜太郎、浅野町子、林幹、高田淳
- 楽器提供:浅野太鼓
- 収録ホール:白山市鶴来総合文化会館クレイン
- レコーディング・エンジニア:飛澤正人
- 機材協力:株式会社メディアインテグレーション
- 総合プロデュース:原田智弘 Sonica Instruments