KOTO13の開発から3年。現代邦楽に欠かすことのできない楽器、二十絃箏をソウトウェア音源化しました。
二十絃箏が本来持っている美しい音色と表現力を追求。さらに現代的なアプローチにも対応する柔軟性を兼ね備えています。21本の絃による、美しくも存在感溢れる優美なサウンドをお楽しみ頂けます。
独奏楽器としてはもちろんVirtuoso Japanese Series KOTO 13やKOTO 17、SHAKUHACHIといった邦楽器、オーケストラ楽器など幅広いアンサンブルに組み込めます。
主な特徴
- NKSおよびNATIVE ACCESSからの直接インストールに対応
- ベストなレコーディングとプログラミングによる二十絃箏同様の演奏表現
- 21本の絃を白鍵に割り当てる独自の演奏モードにより、本物の箏同様のグリッサンド、箏フレーズが簡単に演奏可能
- 二十絃箏ならではの18種類の奏法を収録。
- Key Switchでコントロール可能自然な連打表現を実現する、サスティンペダルコントロール
- 爪や弦によるサウンド変化を再現する、新開発のインストゥルメントモデラー機構を搭載
- 厚さの異なる3種類の箏爪を選べる、キャラクターセレクター
- Thick(太弦)、Normal、Thin(細弦)三種類の弦のトーンセレクター
- 3種類のフレーズバンクに、箏ならではのフレーズを収録。Key Switchでコントロール可能
- プラッキングコントロール機能によるナチュラルで繊細な爪弾き音を実現
- 21本の弦を完全に独立して調律可能なString エディター
- 10種類のプリセットスケールに加え、オリジナルスケールを作成可能なユーザースケール機能
- 24bit, 96kHzのハイレゾリューション収録による繊細な音色
- マルチマイクで収録、Direct, Overhead, Room, Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングして音作りが可能
※二十絃箏は、1969年に野坂惠子氏によって考案された楽器です。当初は20本の絃が張られていましたが、その後1本追加されて21本の絃が使われるようになりました。
邦楽の可能性をさらに高める二十絃箏のすべてを
箏は演奏する楽曲に応じて21本の弦の調弦を変えて演奏する楽器です。KOTO 20は、二十絃箏の各弦を白鍵で演奏するスケール演奏モードを採用することで、本物の箏と同様の演奏感を実現。従来では再現の難しかったグリッサンドを織り交ぜたフレーズも、いとも簡単に再現することができます。
箏の持つ多彩な表現を再現するため、18種類にも及ぶアーティキュレーションを収録。親指、人差し指、中指による弾き分けや、グリッサンドやトレモロ、弦を爪で擦るように鳴らす散らし爪などを用意。キースイッチで自在に操ることができます。
さらに様々なバリエーションのグリッサンドや、スリ爪といった箏ならではの奏法。柱の外側を引くエフェクト効果まで再現の難しい特殊奏法は、フレーズバンクとして収録。キースイッチでフレーズバンクを切り替え、MIDIキーボードでフレーズを直接トリガーすることができます。
各弦を独立して調律可能な
Stringエディター
スケールにはクロマチックを始め、使用頻度の高い10種類(クロマチック/アイオニアン/ナチュラルマイナー/ハーモニックマイナー/メロディックマイナー/ドリアン/フリジアン/リディアン/ミクソディリアン/ホールトーン)を用意。移調機能と組み合わせることで、多彩な楽曲に対応スルホか、楽曲に合わせた専用のスケールを自由に設定できるユーザースケール・モードも備えています。
各弦ごとにファインチューニング、ボリューム、パンを細かく設定することもできます。
○ユーザースケール
20本の弦を個別にカスタマイズすることで、楽曲固有のスケール、オリジナル楽曲のためのスケールを設定でき、どんな楽曲にも箏の要素を取り入れることができます。作成したスケールはユーザースケールとして保存し、いつでも呼び出すことができます。※ユーザースケールは移調できません。
24bit/96kHzでマルチマイク収録
レコーディングは8本以上の様々なマイクと色付けのないマイクアンプを使用し、細心の注意の元で行われました。箏の繊細な表現を忠実にキャプチャーするため、ライブラリは高精細な24bit / 96kHzのハイレゾリューションで作成されています。
Direct、Overhead、Room3種類のステレオマイクポジション+Stereo Mixで収録。チャンネル毎に用意されたVolume / Pan / Reverb Send / EQ で自在にミキシングしたり、DAW上にマルチアウトすることもできます。
リバーブは演奏家から高い評価を得ている2種類の能楽堂のIRを含む、全30種類のコンボリューション・リバーヴを搭載。Instrument内でクオリティの高い音作りが可能です。
必要なアーティキュレーションだけを読み込みさせるLoadマネージャーを用意。無駄なサンプルのLoadを避ける事でKontaktエンジンをより快適に動作させることができます。
システム要件
対応製品 | Native Instruments KONTAKTバージョン6.6 以降、またはKONTAKT PLAYERバージョン6.6以降 |
データ容量 | NCW 11.2 GB(WAV 約24.88 GB相当) |
システム要件 | KONTAKTおよびKONTAKT PLAYERの最新の対応状況はNative Instruments社のWEBサイトをご覧ください |
ユーザーマニュアル | ユーザーマニュアル(PDF)を見る |
演奏家
丸田美紀 (Miki Maruta)
‘Natural’に箏の音を追求し、活動も古典から現代曲と幅広く、柔軟な感性とその適応力で多岐に渡り国内外でコラボレーションを展開。
NHK邦楽オーディション合格。米国ウエスレヤン大学客員演奏家(1990~92)平成6年度文化庁芸術研修員。2009年NYカーネギーホールにてテリー・ライリーとクロノスカルテットと共演。ソロアルバム「鳥のように」をキングレコードよりリリース。「綾鷹」のCMはじめ、アーティストCDの録音に多数参加。五音階で弾くポップス編曲箏曲楽譜多数出版。沢井忠夫・一恵に師事。
高崎短期大学音楽科専攻科首席卒業。沢井箏曲院教授。三重大学非常勤講師。