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TAIKO THUNDER 開発ブログ Vol.6 マルチマイクとミキサー機能

TAIKO THUNDER: The Ultimate Collection(以下、TAIKO THUNDER)開発ブログ、今回はミキサー周りの仕様と機能についてご紹介します。

8チャンネルのマイクサウンドを収録

本ブログの1回目とも関連してくるのですが、開発にあたって”本物の太鼓サウンド”であることにこだわってきました。その中で重要なポイントが今回ご紹介するマルチマイクです。

というのも、私たちが太鼓の音としてイメージするものは、楽器から少し離れたところで聞くホールやステージの残響を含んだ音であることが多いと思います。リバーブでエフェクト的に作るのとは一味も二味も違う、複雑な余韻が太鼓らしいサウンドの秘密。その響きを再現するために、TAIKO THUNDERはスタジオではなくホールでサンプリング収録を行いました。

しかし、実際の制作の現場において求められるサウンドは多種多様です。場合によってはホールの響きが却って邪魔になってしまう可能性も十分に考えられます。そこで7本のマルチマイクと、それらをバランス良くミックスしたMix ReadyのStereo Mixの計8系統(*)のサウンドを収録。ミキサーで自由にミックスして使うことができます。

余談ですが、実際の収録時には7本以上のマイクで収録しており、それらを要素ごとに7本にまとめたものが収録されています。

*Stereo Mixとマルチマイクを同時に使用することはできません。マルチマイクを有効にすると、Stereo Mixは自動的に無効になります

7本のマイクチャンネルの詳細と実際のサウンドを見ていきましょう。

 

  • Front:太鼓の表側(打面側)の皮ダイレクトマイクのサウンド(モノラル)です。

  • Rear:太鼓の背面側の皮のダイレクトマイクのサウンド(モノラル)です。

  • Dir.St.:ステレオミックスした、ダイレクトマイクのサウンド(ステレオ)です。

  • O.H.:オーバーヘッドのマイクポジションのサウンド(ステレオ)です。

  • StageF:ステージ前方(客席側)のマイクポジションのサウンド(ステレオ)です。

  • StageB:ステージ後方のマイクポジションのサウンド(ステレオ)です。

  • Hall:ホールの響きを含んだ、マイクポジションのサウンド(ステレオ)です。

  • St.Mix:マルチマイク音源をバランス良くミックスしたサウンド(ステレオ)です。

それぞれ異なった要素を持ったこれらのサウンドを、ミキサー画面で自由にバランス調整(不要なチャンネルはOFFにすることでRAMの容量が節約できます)して使うことができます。

また、新たな試みとしてミキサーにXY-Pad機能を搭載。パッドがホールのステージを模しており、画面上を操作することで各マルチマイクのバランスやパンが連動し、感覚的にミックスバランスを変更することができます。

さらに各マイクチャンネルごとに個別に設定可能な4バンドEQとセンド方式のリバーブ。加えてVirtuoso Japanese Seriesとしては初となるMasterエフェクト(Master EQ、Master Comp、Master Limiter)を搭載しました。Master EQとMaster Compはルーティングも変更できます。音源内で十分な音作りが可能ですが、DAWソフトや使い慣れたプラグインを使いたいというケースも多いでしょう。そんなときにはマイクチャンネルごとにマルチアウトすることもできるので、柔軟にお使いいただけます。

次回は、TAIKO THUNDERのMIDI Groove機能について紹介します!