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TAIKO THUNDER 開発ブログ Vol.2 太鼓の打面ポジションの打ちわけ機能

前回に引き続きTAIKO THUNDER: The Ultimate Collection(以下、TAIKO THUNDER)の開発Blogをお送りいたします。 今回はTAIKO THUNDERの大きな特徴でもある、Hitting Position機能について深掘りしてみます!

打面位置によるサウンド変化を再現

*本画像は開発中のもののため、正式リリース版ではデザインが一部変更となります。

ご存じの通り太鼓は胴に張った膜をバチで叩いて音を出す打楽器で、どの位置を打つ(叩く)かによって音量や音色が変化します

もっとも大きな音量が鳴り、響きも豊かな中心を打つのが演奏の基本ですが、常に中央だけを打つのではなく意図的に中心から離れた場所を打つことで、音色と音量に抑揚を付けるといった表現も頻繁に行われます。TAIKO THUNDERが目指すのは、究極の太鼓音源。「演奏の強弱だけでなく、鼓面のどの位置を打つかによるサウンド変化を再現する」というのは、開発の初期段階から決まっていました。

そこで鼓面を右手と左手に分け、さらにそれぞれを9ポジションに分割。最大で19ポジション(左手9段階、右手9段階、中央)で演奏をサンプリングし、リアルタイムに鳴らし分けることができる「Hitting Position機能」を開発しました。

実際にサウンドの違いを聞いていただくのがわかりやすいと思いましたので、4尺の大太鼓を同じMIDIデータをHitting Positionの変更をあり/なしで鳴らし比べたサンプルファイルをご用意いたしました。

[Hitting Positionなしの場合]

[Hitting Positionでポジションを変化させた場合]

中央からフチ(Rim)側に向かって、音量が小さくなり同時に倍音成分が変化していきます。これを聞いていただくと、演奏位置の要素が加わることで、リアリティに大きな差があることがお分かりいただけると思います!

特に鼓面の大きな太鼓ではサウンド変化も大きく、非常に効果的に聴かせることができます。

打面位置のコントロール

*本画像は開発中のもののため、正式リリース版ではデザインが一部変更となります。

打面位置によるサウンド変化を再現するにあたり、最も時間がかかったのが「どのように鳴らしわけを行うか」という部分でした。

サンプリング音源ですので、各ポジションで別のサンプルを収録するだけで実現可能です(実際に鼓面を19分割して正確に叩き分けるのは、演奏者にかなりの技量が必要ですので決して簡単なものではありません)。

しかし音源としての使いやすさ、打ち込みのしやすさを考えた場合、MIDIキーボードやMIDIパッドを使って打ち込むこともあれば、ピアノロール画面上に1音づつ入力していくこともありますから、使い方によってベストな方法は異なります。そこで、TAIKO THUNDERではPlay Modeという機能を用意し、目的によって使い分けられるようにしました。

詳しくは次回のBlogでご紹介しますが、鍵盤の位置やMIDI CCを使って直感的に鳴らし分けることができるようにしています。またどの場所を鳴らしているのかはメイン画面上にリアルタイムで反映されるため、視覚的にもサウンド変化を捉えていただけるかと思います。

次回はTAIKO THUNDER の3つのPlay Modeについて紹介いたしますので、ぜひご期待ください!

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