八ヶ岳の麓、長野県小海町松原湖高原に佇む小海町高原美術館で開催中の展覧会「あわい 対話でつなぐメディア・アート」に、弊社代表の音空間デザイナー、原田智弘の作品を出展させていただいています。

出展作品の概要

鳴キ茶筒 – nakichazutsu  原田智弘 2024 新作

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きき茶が愉しめると噂の茶処。訪れた客人は茶筒をひとつ持って入室します。 そっと茶筒の蓋を開けると中から生まれたのは音。ほのかに光り手の上で震えながら鳴いているようです。 客人は「これが鳴キ茶筒か」と手と目と耳を使って愛で、茶筒を好き場所に置き、お茶さながらに音を点る。 数多の音粒で浮かび上がる風景の中で音と自己を深く感じる没入時間。 聴覚だけでなく触覚と視覚も使って音を感じとる作品です。

おとづれ – otozure   原田智弘 2024 新作

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高原に佇む不思議な四角塔への訪問。 訪問者の使命は塔に昇って音の箱を置き、別の箱を持ち帰ること。渡された音の箱を手に、塔から向けられる音導(お としるべ)を頼りに運びます。塔の上で眺望と音と風を堪能した後、音の箱をひとつ持ち、今度は塔の音と音導を背後 に感じながら帰ります。往路、展望、帰路、時間、季節、天候、立場で様変わりしていく音。 聴覚または視覚を頼りに五感を使って音を感じる作品です。

 

Blooming Speaker   env. 2024 新作(ユニット作品)

blooming-speaker音は常にうつろいながらそこに佇み、我々を感動させたり、穏やかな気持ちにします。生活で触れることの多い音響機器やスピーカーは、基本的にはその位置に固定されていることが多いと思います。Blooming Speakerは、当たり前の音体験を見直し、常に移動する音の像(音像)に対して耳を傾けることによって、日常生活をより豊かにすることができる器になり得ると考えています。体験の際は、デバイスの縁にそっと触れて揺らすことにより音が鳴り出します。

env.

音空間デザイナーの原田 智弘、楽器インターフェイス研究者の金箱 淳一、エンジニアの中村 開によるユニット。音を空間上に揺らいで出現させるアプローチで作品を制作している。食品加工場の室内ということで、一般的なオフィス空間とは異なる特殊な環境が予想されます。


いずれも作品を通して音と人との関係を改めて考えるきっかけを与えてくれる、体験型の展示となっております。
ぜひ美術館にてご体験ください。

本展示作品について、取材をご希望のメディア様は下記よりお気軽にお問い合わせください。
https://sonica.jp/solasoredo/contact/

開催概要

会期:令和6年4月6日[土]~令和6年6月2日[日]
開館時間:9:00~17:00(最終入館:16:30)
休館日:火曜日(4月30日は開館)
会場:小海町高原美術館
〒384-1103 長野県南佐久郡小海町豊里 5918-2
お問い合わせ:0267-93-2133(TEL) 、0267-91-3011(FAX)、bizyutukan@koumi-town.jp
館料:一般500円(20名以上の団体は400円)、高校生以下無料
展示会特設サイト:https://www.koumi-museum.com/awai2024/